今日も通勤電車は満員。今週から急に通勤電車の乗客が増えた事で、新年度が始まった事を実感している。先週はまだ学校が春休みだったせいか、通学の高校生も少なかった。しかし毎度の事とはいえ、この時期になると急に人が増える様な感じになるのは、なんとも不思議である。
さて、先月のお彼岸に法事のため実家に帰省したのだが、自分の部屋の本棚にあった別冊数理科学に目が止まった。「超弦理論ー四つの力の統一へ向けてー」と書かれてある。裏表紙に1990年とあるので24年前の本だ。ちょうど大学学部の頃で、こうした話題に興味を持っていた事を思い出した。先頃、BICEP2望遠鏡の観測結果について発表があり、宇宙初期の重力波が検出されたという話を聞いていたせいだろうか、何とはなしにアパートに持ち帰った。
最近は、とねさんやemanさんなど、趣味で物理をやっている人をネットやセミナーを通じて知る事になり、再び素粒子物理や宇宙物理の勉強をしたいと思うようになっている。
ざっと目次を見ると以下の通り。
I. 重力
II. 力の統一理論
III. 超弦理論
IV. 宇宙と超弦理論
この頃、超弦理論は重力を含む力の統一をする最有力候補であり、万物の理論ではないかと言われていた様に思う。はやりの分野だったし、批判も多かった。「物理学じゃない」なんて言う人もいたと思う。懐かしくなって、読み出した。たぶん、あの頃買ってほとんど読まずに本棚に並んでいたのだろう。今からどのくらい理解出来るか楽しみだ。
まずは重力。佐藤文隆先生と、米谷先生の記事を読んだ所である。一般相対論は重力の理論では、一番シンプルで美しいと言われている。古典論の範囲ではかなり確立された理論だと思うが、それでも他の古典重力理論に較べて、特に優位な位置にある訳ではないと佐藤先生は書いておられる。
あれから24年経って、古典重力理論ではどんな状況になっているのか、一度調べておかないと...。
一般相対論などの重力理論は、現代物理では欠かす事の出来ない量子論となじまない。最近では、超弦理論も色々な発見があって、重力の量子化という難問に対する解答に近づいているらしい。
学生時代からずいぶん時間が経ってしまったが、今から重力理論や他のゲージ理論を追いかけてみたい。