今日、いつも楽しい話題を提供してくださるブログ 「とね日記」を読んでいたら、南部先生のクォークに関するレビューが出ていた。ぼくも、南部先生のご逝去に対し、追悼の意味で先生の著書を読み返していたところである。とねさんからもブルーバックスのクォークを読む話は伺っていたが、あちらの方が少し早く読了された様である。
このブログでペンタクォークの記事が引用されていた。
ペンタクォークと言えば、何年か前に日本でその存在が実験的に確かめられたと発表されたと思うが、その後の追試実験が失敗して、結局想像上の存在でしかなかったとされたものである。とねさんのブログで初めて知ったのだが、先月の15日にCERNのLHCで実験的に確かめられたと言うではないか。
LHCと言えば、ヒッグス粒子を発見した事で有名だが、今回その存在が初めて認められたという事で、ペンタクォークの存在は現実のものになったわけだ。なんとなく、過去の日本での発見が幻になってしまった事は残念に思うが、今後の素粒子物理はますます興味深い展開が待っているにちがいない。日経サイエンスの記事にも述べられていたが、近年テトラクォークの存在は、KEKのBelle実験で発見されており、LHCでも再発見されているので、バリオンやメゾン以外の広大な素粒子物理の世界が開けて来た様に思う。日本の加速器実験が発見に関わっているのもすごいのではないか。
南部先生ご逝去と同じ時期とは、ペンタクォークは先生の置き土産の様に思えてならない...。
日経サイエンスの記事とね日記