今年もノーベル賞受賞者の発表の時期となった。
理系ブログを書いておられる「とね」さんから受賞発表がネット配信されていると教えて頂いてから、毎年この時期の配信を楽しみにしている。ネット配信を視聴しだしたのは、2013年の受賞発表からだったか。その年はHiggs粒子に関するテーマでPeter Higgsさんが受賞されたことを覚えている。
今年は量子力学の基礎的なテーマで、量子もつれによるベルの不等式の破れを示し、量子力学が情報理論であることの先駆的な研究となったものについて受賞となったようだ。
Alain Aspect
John F. Clauser
Anton Zeilinger
の3先生方、おめでとうございます。
Aspect先生の名前は、量子力学の話で良く聞いたが、元々はEinsteinと同じ考え方で、実験結果は自分の予想を裏切る結果となったと聞いたことがある。さしずめ光の速さを測定した、MichelsonとMorleyの量子力学版といったところだろうか。
Zeilinger先生は発表時のインタビューでも答えておられたように、量子力学は情報理論だとのお考えのようである。
Clauser先生については名前を存じ上げなかったのだが、Twitterを眺めていたら、東北大の堀田先生が、有名なFeynmannにボロクソ言われた人だとのtweetがあり、自分の信念に基づいてコツコツ研究してきた方なのかなと想像した。そういえば、Feynmannは色々な人をボロクソに言っているみたいだが...。
しばらく前から量子論には興味を持っていて、大学時代に手をつけられなかったことを少しずつ勉強していこうと思っている。量子力学は自分には難しかったのかのかもしれないが、今更ながら学生時代にもっと原子物理学関係に力を入れていれば良かったかなと思うこの頃である。