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CAEな日常

一応CAE技術者です。日常の出来事、CAEや趣味の物理、数学などの話題を備忘録として。

OpenCAE勉強会@関東(流体など)

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OpenCAE勉強会@関東(流体など)

先週土曜は、ほぼ月一回で開催されているOpenCAEの勉強会に参加した。最近では、固体の勉強会も行われている様なので、開催の題目に流体などとついている。主に流体解析に関する話題が多い。

いつもの様に高速バスで伊勢崎から新宿へ向かう。この勉強会はOpenCAE学会の有志が主催しているが、場所は主催者の一人が属している株式会社イー・エス・アイさんのセミナールームをお借りしている。去年の春から業務で流体解析を行う事になり、大学の先輩もメンバーの一人である事を知って勉強会に参加する様になった。1年以上経ってはいるものの、なかなか知識が追いつけずもう少し頑張らなければいけないのであるが...。

今回はまず、輪講から。数値流体力学のテキストを用いて世話人の方が講義形式で解説をされる。内容は離散化の方法について。対流項については様々な方法があるが、前回は中心差分、今回は風上差分について説明された。風上差分は中心差分より安定な解法である。これは数値粘性に起因すると言う事だが、例題を解いていてわかった。ただし、流速が早くなると解の精度が悪くなるのが欠点でそのあたりは注意しなければならない。
また、式の導出過程から中心差分と風上差分の違い、互いの関係について非常にわかりやすい説明をされ、離散化の特徴が良く理解できたと思う。この辺りはきちんと復習して身に付けたい。テキストには他にハイブリッド法やべき乗法と言った内容が載っているが、同じ様な事の組み合わせであり、説明の基本的な部分を理解していればわかる事だと言うので、各自後で読むとして説明は割愛された。

輪講を終了して少し休憩。メンバーの話題提供が行われる。
今回はS-CLSVOF法のソルバーの使い方についての説明と、OpenCAEワークショップの報告、定常放射対流連成解析と言ったテーマが並ぶ。
混相流では、界面捕獲法としてVOF法などのスキームを用いるが、VOF法は鈍りやすいと言う欠点があり、それをLevelSET法で補うソルバーを開発したとの報告だった。流体中の泡やダムブレイクといった例を示されて、改善されている点を発表された。インクジェットのような現象では計算が発散してしまって使えないといった欠点もあり、引き続き検討を重ねるとの事であった。正直、ほとんど理解できていないので、こう言った内容も勉強していきたい。
ワークショップの報告は、僕自身が大学院生だった頃の話を思い出し、研究をもっとやりたかったと言う思いと懐かしい記憶が蘇ったひと時であった。
それから建築空調の例として、アトリウム空間の熱解析を定常放射と対流の連成解析によって行う旨の発表があった。放射解析モデルでは、以前にぼくも宇宙機に関する熱解析をやっておりviewFactor法を主に使っていたので幾つか馴染みの言葉を聞いたが、建築での熱源の入れ方など違い、宇宙機の場合は流体が考慮されないので、流体の扱いなどは難しいが勉強になったと思う。ただ、やはりきちんと理解出来ていないのが悔しいが...。

今回も話題提供についてはレベルが高く、内容の理解には至っていないが、そういう事をやっていると言う話を聞いただけでも、今後どこかで関わるかもしれないので、心に留め置いておこう。

最後はピザパーティー。ピザをつまみながらビールを飲んで、最近の業界の動向など雑談混じりに情報を得られた事は良かった。また、大学の先輩から話題提供のために、案件があるので一緒にやろうと誘っていただけた事は嬉しかった。
経験を積むため、まずはOpenFOAMを使えるようになって、話題提供をしたいと思う。

終了後、バス停へ向かう途中の都庁周辺。
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N. Yokoyama
性別:
非公開
自己紹介:
2011年に再就職するも8月には退職し、また出直そうと10月から新しい職場に就職。現在は派遣技術社員として、機械系CAEの業務に従事しています。
とりあえず、ブログはぼちぼちやっていくつもりです。
以前のブログは
http://ameblo.jp/huitre-va/
(2010年12月終了)
(2013年非日常の出来事として再開)

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