今日で東日本の震災からちょうど一年になる。
昨年の今日は金曜、横浜で小型衛星放出機構の仕事をしていた。小型衛星の放出速度を計算して客先にemailで報告書を提出する日だったのであるが、15:00前にものすごい揺れが来てオフィスが崩れるのではないかと心配したのを思い出した。横浜で震度5強の地震だと言う。地震の後は、深夜まで客先と連絡が取れず、報告書の提出をどうしようか悩んでいたのだが、実はそれどころではない事態が起きていたという事が後になって判明した。
客先は富岡とつくばであるが、どちらもかなりの被害であったらしい。後日、つくば宇宙センターへ出張した時は、JEM棟の壁が一部崩れてがれきが散在し、地震の爪痕を見る事になったのを覚えている。
この震災は、津波による福島原子力発電所の破壊という不幸な二次災害をもたらしてしまった。この事で、世間一般のエネルギーに対する考え方が一変してしまった様に思える。確かにチェルノブイリと同じような事が実際に起こってしまった事で、日本国民は大変な衝撃を受けたと思う。ぼく自身もまさか、そんな事が起こるなどと想像もしていなかったし。地震、津波、放射線被爆によって、多くの命が失われ、また失われつつある。
早いもので、すでにあれから一年経ってしまった。関東、東北の方々はまだつい先日の事の様に覚えておられるのではないだろうか。あの災害で得た様々な思いを後々まで伝えて行きたいと思う。
今日は、宇都宮二荒山神社に参拝し、ちょうど地震発生の14:46から一分間黙祷をさせて頂いた。参拝の方々も多くおられ、皆その時間に黙祷を捧げておられた。
改めて被災地の方々に追悼と復興の祈りをさせて頂きたいと思う。
今後も災害は起こるかもしれない。しかし、あの原発破壊の様な二次災害は起きない様に自分の出来る事を行って行きたいと考える。