年末に受験した、計算力学技術者の認定試験の結果が届いた。
今年は去年より少し遅かったので、先週あたりから気になってそわそわしていた。
今回は熱流体分野の1級を受験、3年前のリベンジである。
3年前は、群馬の伊勢崎にいて、自動車メーカーでダクトの圧力損失や車内空調の解析を行なっていた。ちょうど業務が流体関係だったことと、今後の業務に固体だけでなく流体も視野に入れて幅広く解析ができればと思い、受験することにした。2級は取得できたものの、残念ながら1級の不合格通知をいただいてしまった。あの時は準備も要領を得ない状態だったので、感触として1級はちょっと難しいかなとも予想していた。
今回は、前回の反省をもとに一つの分野に集中して、標準問題に当たった。熱流体分野の1級は、単相流、混相流、燃焼流の3分野から一つを選択して問題を解くことになっている。前回はそうとは知らず、問題集を一通り当たってどれも中途半端になった覚えがある。また、前回は単相流で受験したが、今回は混相流で受験した。少し姑息な手段かもしれないが、噂では単相流がもっとも難しい問題が出ると聞いていたからである。
受験した感じでは、やはり単相流の方が難しいと感じた。特に記述式の問題が前回は1問も解けなかったことが致命的だったが、今回はこれもそれほど難しく感じなかった。得意、不得意があるのかもしれないが、単相流では計算機に関する問題が特に難しいと感じた。計算速度を速くするにはどうしたら良いかといったような問題がほとんどわからない。その点、混相流の問題は割と物理現象に関する問題が多く、どちらかというと自分の得意な分野だと思う。
熱流体分野の1級を受験する人は、標準問題の傾向をつかんだ上で自分に合う分野を選択するのも合格のこつだと知っておいた方が良いと思う。
結果は合格!
受験後の感触では割と出来たのではないかと思っていたし、これなら合格出来るのではないかと自信もあった。しかし、やはり結果を見るまでは不安だったのか、合格通知を見た後は本当に安心して力が抜けた。唯一の懸念事項だった熱流体分野1級も、なんとか取得できたので、当分は資格を少し離れて、解析対象となっている現象の基本的な原理などを学んでみたい。