本日、日本機会学会より昨年末に受験した、計算力学技術者認定試験の結果が送られて来た。
受験科目は、固体FEMの1級と2級。今まで資格と言う物には縁の無い状態が続いていたが、自己啓発と会社でのスキル認定のために受験を決意。最近、会社で技術アドバイザーと言う役割を担わされたのだが、改めてスキルシートを確認すると特に資格を持っていない。
さすがに「アドバイザー」などと言う肩書きなのに、資格が何もないのは良くないだろうと考え、現在最も業務と関係の深い資格を取る事にした。これまで、そうした資格がなくても業務はこなして来れたのだから、必要かどうかは少し疑問ではある。
さて、初めての事ではあるけれども、いつも業務で行っている様な事の試験だろうと軽い気持ちで申し込んだ。ところが、試験のための問題集を見てびっくり。
とにかく、2級の問題ですら満足に解けない。問題が非常に難しくて、中には今までに聞いた事もない様な専門用語が少なくない頻度で出現する。試験から2ケ月ほど前の事である。これはそれほど容易な事では合格しない事がわかったので、とにかくその日から毎日問題集をやる事にした。とは言え、ほとんどの問題がわからないので作戦として解答をみてまず覚えるという作戦をたてる。
ちょうど、CAE懇話会に入会した直後で、CAE解析塾と言う講座が試験前に開催予定だったので迷わず受講。今から思えば、この解析塾での内容は試験にとても役にたったと思う。受講内容は幾何学的非線形で、テンソルの練習みたいなものだったが、講師の小寺先生が試験に対するノウハウを所々に含めて説明をされたのが良かったのだろう。
試験までの間、受験時代以来の勢いで勉強したと思う。こういう事でもないと、やはり集中して勉強する気になれないのはちょっと情けないが、久しぶりに良い経験をしたと思う。実は受験前は業務にしても、固体力学にあまり魅力を感じていなかったのであるが、勉強を通して内容もなかなか面白い事が分かって来て楽しくなった。
試験当日は少し緊張したが、初めて問題を見た時の様にほとんどわからないと言う状態ではなく、ある程度の自信はついていたので、解く事に集中した。予想通り、1級、2級ともなかなか歯ごたえのある問題で、やはり簡単には合格させてはくれないなと感じた。終わった後の疲労感は、本当に最近では経験した事のないものだったと思う。
そして二ケ月後の今日、不安と期待の混ざった複雑な心境で封筒を開ける。
「合格」の文字を見た瞬間、年末の勉強が報われたと感じた。ほっとして力が抜けた様な、それでいてうれしい気分で高揚しているような妙な感覚だ。対外的にも、自分自身でもひとつ何かを突破出来た感じで自信がついた。これからも、こうした資格に挑戦して自己研鑽を重ねて行こうと思う。次はTOEICで英語を頑張るか。
合格通知、頂きました。
