紀伊國屋ウェブストアで注文していた雑誌が届いた。
そのうちの一冊、数学セミナー2月号の巻頭にあるCoffee breakを読む。毎月、ちょっとした数学に関係する話題がのっていて、なかなか面白い。今月は、東海大学の松井泰子先生による、高校の教科書の話だった。
ぼくが高校生になった時、ちょうど新課程となりそれまでの数学の科目が一新され3科目だったものが6科目となった。まあ、細分化されたというだけの話で、内容にそれほど差はなかったのだが、最近は新課程で、「数学活用」なんて科目があるようだ。
文系の数学科目だと思うが、装丁やデザインの話を読むと、なかなかしゃれた教科書の様である。ぼくらが高校の時は、教科書にそんなセンスを求める事もなかったような気もするが、最近は教科書のデザインにも工夫がされているのだと改めて感じた。
内容がまた面白そうで、「世界は数学で出来ている」とか「数学者を悩ませた問題」という見出しを見ると、結構最新の数学が興味を持って学習出来る様な感じにとらわれる。海外の数学者が紙幣や切手の肖像画の形で紹介されているとか、アメリカンポップ調の顔写真とか、数学と芸術が融合した様な教科書が想像されて面白い。
さらに、やはり日本と数学との関わりは重要で、その辺もきちんと考慮に入れられていると言う事である。松井先生のお話を読んでいて、確かに日本人数学者で紙幣に載ったり、切手に載ったりした人はいないなと改めてわかった。ぼくも数学者がそのような扱いになる日が来るといいなと思うひとりである。
数学を受験科目にしない高校生も、数学を楽しめる授業があるといいなと思う。