今年もまた、ノーベル賞の受賞者の発表が行われる時期になった。
僕は、毎年物理学賞に興味があり、ネットで中継される発表を見ている。こんな報道が簡単に見られる様になるとは、良い時代になったものだ。ここ最近は毎年の楽しみとなっている。
このネット報道を最初に見たのは、2013年だろうか。ちょうどヒッグス粒子の発見で、ピーター・ヒッグス氏が物理学賞を受賞した時から、毎年チェックしている。もう8回目になるのか。
今年の受賞者は以下の三博士
Roger Penrose
Reinhart Genzel
Andrea Ghez
おめでとうございます。
Penrose博士は一般相対論によるブラックホールの生成、特に特異点定理に関連した受賞ということだ。Genzel、Ghezの両博士は銀河系中心の巨大質量ブラックホールの観測に関する受賞とのことで、3名ともブラックホールに関連した受賞だった様だ。
去年の受賞が、宇宙論と系外惑星の発見という宇宙物理関連だったため、今年は物性物理分野での受賞かと思ったが、2年連続で宇宙関係の受賞となり、大方の予想を裏切った形となった様だ。
Penrose博士といえば、数学者でもあり、科学哲学者でもあるマルチな業績を残している人だ。学生時代にも名前を聞いていた。最近では量子脳理論というものを提唱されているらしい。Hawking博士との討論を収録した「時空の本質」は、一度読んだが消化不良になっているので、もう一度読み返したいと思っている。Hawking博士は2年前になくなってしまったが、ご存命ならノーベル賞受賞の可能性もあったということだろうか。
観測に関しては、あまり馴染みがないので、Genzel、Ghez両博士の業績は知らないのだが、今後はネットなどで情報が出てくると思うので、調べてみたい。
今年の物理学賞は予想に反して再び宇宙だったというのが印象的かな。