今年もまたこの時期が来た。
この日も運良く定時で仕事を終え、帰宅する。
ネットでノーベル賞の発表が配信され、リアルタイムで情報を得ることができるとは、本当に良い世の中になったものだ。ネット配信に関しては、8年前に知り、以来毎年リアルタイムで発表を見ている。10月のこの週はノーベル賞受賞発表の週なのだが、物理学に興味がある僕は、物理学賞の発表を必ず見ることにしている。
今年の受賞は
真鍋淑郎 (プリンストン大)
Klaus Hasselmann (マックスプランク研究所)
Giorgio Parisi (ローマサピエンツァ大)
の3氏でした。おめでとうございます。
真鍋先生とHasselmann先生は気候変動のモデルと地球温暖化の予測などの受賞ということだ。地球物理関係の受賞というのは、ほとんど聞かないので珍しいと思ったが、地球環境という面から、今までの積み重ねの研究が重要視されたのではないだろうか。
Parisi先生は、スピングラスで有名のようだが、実は良く知らない。複雑系は興味があったのだが結局それ以上踏み込まなかったな。
しかし、広い分野で受賞者が増えるのも面白いと思う。
真鍋先生は一度、日本に帰って研究する話もあったようだが、日本の研究環境に馴染めなかったようで、残念だと思う。まあ、こういうのはその人の事情にもよるのでなんとも言えないが、やはり良い研究環境を与えられる社会になってほしいと思う。