昨日の午後は、新宿の朝日カルチャーセンターで重力の講座を受けて来た。
講師はIPMUの主任研究員でKavli冠教授、Caltechの教授でもある大栗博司先生である。以前にも前シリーズで講座があったのだが、金曜夜とは言え、宇都宮から新宿までだと定時に上がっても間に合わない。残念だが、前回は諦めた。こういう機会がまた訪れるとは非常にラッキーで、今回は土曜だったこともあり、受付開始の日に早速申し込んで楽しみにしていた。しかもなんと4時間という長時間にわたる内容である。普段忙しい一流の先生が、こうした市民講座でお話をされるというのは非常に貴重な場だと思う。最新の宇宙論ということで、講座の内容はとても素晴らしかった。
話がとにかく面白いのと、解説がわかりやすい。数式を使ってなくても難しい概念を手順を追って説明され、様々なたとえ話などで日常馴染みのない概念が、頭の中に無理なく入って行く感じがした。もちろん詳細はわからないのだが、現状の理論物理でどのように宇宙や素粒子が理解されているのかをつかむ事が出来た様に思う。
重力の不思議、特殊相対論、一般相対論、量子力学、そして最後に超弦理論。
どれも盛りだくさんで、魅力にあふれた内容だった。
ここのカルチャーセンターで、先生の「重力とは何か」と言う本を購入。この日の講義内容とほぼ同じ物である。帰りの電車で読み始め、先ほど読了した所である。
学生時代はもっぱら古典論のみで、量子論は手を付ける所までいかなかったが、この機に量子力学を勉強してみようと思った。出来れば超弦理論まで数式を追って理解出来る様になりたいとも思う。
とても刺激的な時間だった。